10月24日
26日に配布される「上野不動産新聞」の82号の食味散歩で紹介した西郷さんの足元に新しくできた3153ビルの1階のフォードコート「ルエノ」の写真です。今日午後4時に撮りました。
10月24日
26日に配布される「上野不動産新聞」の82号の食味散歩で紹介した西郷さんの足元に新しくできた3153ビルの1階のフォードコート「ルエノ」の写真です。今日午後4時に撮りました。
8月3日
何号か前の上野不動産新聞の食味散歩で書いた上野エキナカのシーズカフェに今朝寄りました。
広いガラス窓に面して座り、コーヒーを飲みながら通ってゆく人々を眺めます。いろんな人が通るのをその人々の人生を楽しく想像しながら眺めている自分。実はその自分は動物園の動物のように外から眺められているんではないか そんな文章を書きました。
これは座った席からの写真です。
上野不動産新聞80号の食味散歩欄に近くのビストロ「ANDI]を取り上げました。
できたばかりですが、ちょと洒落た店です。
これはランチ時の店の写真です。
今回発行した「上野不動産新聞」の食味散歩で「ASANOYA」を書きました。以下は掲載記事です。
通路との間を大きなガラスで仕切られた細長いスペースに籐の椅子と、小さなテーブルの二人掛けの席が二列に並んでいる。ざっと20席位ある。ガラス窓に向かって座ってコーヒーを啜り、紙袋の口を開いてパンを齧る。「そういえば軽井沢の浅野屋に寄ったことがあったっけ。」のんびりした想いのなかで軽井沢で暮らした20年前頃のことを追想する。確か、旧軽井沢の店に寄ってブルーベリーのジャムを買った気がする。「そういえば、良く泊まった万平ホテルの朝食のパンは浅野屋のだったのかなー」
齧っている浅間山の名前のついたこげ茶色の三角パンはクルミが入っていてほろ苦く、あっさりした甘さで、歯ごたえが何とも言えない。観光客で混雑する軽井沢銀座の浅野屋のそばの小道を抜けて、教会の前を通って鹿島の森に入る。瞑想の霧の中を木立としゃれた別荘が次々と現れる道を辿ってゆく。
そういえば、七月の霧の朝、万平ホテルの周りや、鹿島の森を散歩したものだった。
上野エキナカのこのASANOYAはその気振りも見せないが、私にはあのころの軽井沢に通じている扉があるのが見えている。
9月14日
今月22日に発行予定の「上野不動産新聞71号」に掲載する食味散歩の記事を紹介します。
「UPCAFEのUPというのは上野の上という字をとったんですかー」
同伴者は店に入るなり言う。そうかもしれない。でもどの案内パンフレットにも店の名前の由来なんて書かれていないみたいだ。
それにしても、この店はカフェーらしくないなーと周りを見回す。入り口近くの丸いテーブル上に置かれている白いふんわりした毛をまとった羊と、その背中に乗っている真っ赤なイチゴのアート。奥の壁一杯に描かれた上野駅周辺のしゃれたイラストマップ。そして、ガラスの壁や客席の仕切に貼られたり、置かれたりしている沢山のポストカード。
「このカードって上野のカードなんですかねー」
その通り、眼で追って行くと、動物園の動物達や、近くの名所の写真、パンダのイラストみんな上野ばかりだ。
蓮の花のティーパックをカップのお湯のなかで揺すって引き上げる。そして、紅茶色に染まった液体を喉に流し込む。眼を閉じて、その渋いちょっとかび臭い味をしんみりと味わう。
すると、脳裏に店の周りの世界がドンドン広がって、不忍池や、名所たちの姿が次々の見えてきた。
9月5日
台風が四国に上陸し、中国地方を通って日本海に抜けましたが、ゆったりした動きで、あちこちで大きな被害をもたらしました。遠く離れた東京も雨が良く降りました。
今日も雨が降っています。涼しくなりましたが、湿気が多くすっきりしません。
写真は上野エキナカのアップカフェーのシンボルのえちごのケーキを背中に乗せたひつじです。
上野のポストカードが沢山置いてあるこの店は、隣の総合案内書の付属施設みたいなところ。
今月に発行する上野不動産新聞71号の「食味散歩」に取り上げる予定です。
今朝も「森香るBAR1973」に行ってコーヒーを飲んできました。「森香る」って、しゃれた素敵な言葉ですね。コーヒーを入れてくれる若い女性のスタッフの笑顔が素敵で癒されます。
今日はもう一つ嬉しいことがありました。不動産新聞の愛読者から6月30日に発行したばかり新聞についての褒めすぎのメールを頂きました。この新聞のBARの写真も見ていただいたとのこと。ありがとうございました。これからの励みになります。
写真はエキュートのBARに行く通りにある駅弁や、稲荷寿司などを売る店の並ぶ1画です。
上野不動産新聞69号「食味散歩」に掲載した記事と写真の実物を紹介します。
上野駅中のエキュートの一番奥の目立たない所にその店はあります。店の名前はサントリーの白州醸造所ができた年にちなんでいます。
ちょっとしゃれた小さなバーです。
「夜は込むんでしょうなー」
私はカウンターの中でコーヒーを準備している若い女性のスタッフに話しかけます。
「そうですねー、夜は5時頃から店が終わる11時までいっぱいです。」
彼女は仕事の手を休めずに、にこやかに答えます。
朝8時、店の客は私ひとりです。
店の両サイドの宇都宮線と高崎線のホームから上ってくるせわしない出勤の人の流れか続いています。
この店だけが世間の慌ただしい流れから取り残されて静かです。
コーヒーが届きます。
ゆったりと最初の一口を啜ります。そして、白州のミントの葉を入れたハイボールのすっきりした軽やかな味わいを想像します。サントリーには文化が詰まっているって誰か言いませんでしたっけ。あの開高健と山口瞳がいた会社なんだから、なんて、喧騒から取り残された場所で一人コーヒーを飲み、夢想に浸る、これも有ですね。
上野不動産新聞第65号掲載 食味散歩
店に一人で入ると、若い店員に案内されてコの字形につくられた狭い二人掛けの席に座る。接近した隣に若い女性が一人で食事中で、悪い気はしないが落ち着かない。
氷の入ったグラスが届き、私は欲張って二種類のメニューを一緒に味わいそうなオムハヤシライスを注文する。
店はJR上野駅中のホームの上階の改装中の通路の奥にあって、12月に開店したばかりである。たしかここには以前立ち食い蕎麦屋があった。
やがて、茶褐色のソースの掛かった、黄色い半熟玉子の衣に包まれたオムライスの皿が、店員の手で運ばれてきた。
スプーンを頭のところを突き刺して掬って口に運ぶ。口の中でよく煮込んだソースの濃厚な味と、半熟玉子のつるりとした触感、それからチキンライスのあっさりした味が一緒になって合唱している。これが日本橋で名前を取った老舗の洋食屋の味なんだと、しっかりかみ締めて食べる。奇をてらわない落ち着いた味である。
今回はボルシチと、コールスローがそれぞれ50円でサイドニューにあるのを見落として注文しなかったのが心残り。
ラーメンも隠れた人気メニューだとか。
人気の洋食屋が上野駅中に開店するなんて嬉しいですね。
この店は通っている歯医者のそばにあります。嫌な歯の治療を終わって遅いランチの時間に寄って見ました。奥に深い店の客は4組いますが、三組は女性のグループです。
ランチメニューのナスのミートソースを頼みます。まず小さなパンとサラダが冷水のグラスと一緒に出てきます。パンは温かく、ドレッシングの掛かったサラダとパンを交互に味わいます。作りたてのナスのミートソースが運ばれてきます。自家製の細めのパスタはしっかりした粘りのある歯ざわりで、ナスの入った濃厚なソースと味良く調和しています。硬いものが噛めない私でも美味しくいただけました。イタリヤ料理は女性向きと決め込んで食わず嫌いだったのですが、結構いけました。
ディナーでは店で仕込んだピザ生地を使ったピッツアや、魚介類を使ったパスタなど手作りの自慢のイタリヤ料理が味わえるとのこと。この店の雰囲気に似合った同伴者を探して(そんな人がいたら)連れて一回行ってみたいですね。
店はわが社の一本東側の通りで、下谷神社の大門から浅草通りを渡って真っ直ぐに北に入ったところにあります。