食味散歩「韓国料理 満月」

店は当社から表通りを東に歩いてすぐのところにあります。

社員と昼食に良く行く店のひとつです。
「営業というものはだねぇ、物件そのものを売るんではないんだよ。無料のサービスをどれだけ付けられるかによるんだよ。」
私はいつもの石焼ビビンバ
を頼み、料理がくるのを待つ間に、仕事の先輩としての教えを新しい社員に聞かせます。
熱く焼けた石鍋と、3つの小皿の乗ったお膳が届きます。鍋の中身のご飯と、具の上に辛いジャンを乗せて、スプーンでかき混ぜると、パチパチと焦げる音がして、湯気と、食をそそるもののこげるにおいが立ちのぼります。
少し辛い、熱々のまぜご飯を喉にかき込むと、じきに、汗が顔に吹き出てきます。二日酔いのうっとうしい気分がみるみる飛んでゆく、気持ちの良い汗です。汗を吹き吹き石鍋のビビンバを食べます。美味しい食べ物を食べるときはひたすら食べることに熱中してしまいます。
食べ終わってから、「皆、早く一人前の営業マンになってもらいたい」と、社員にとって食事をまずくする話を話すつもりでいます。

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