不動産新聞42号の本文より

祝日の日会社に用事があり、お昼過ぎに用事を終わって、上野公園を歩きました。
秋晴れの久しぶりの行楽日和で、公園は沢山の普段着姿の人たちがそぞろ歩きで行き交います。日差しが少し暑く感じられるほどよい気温です。散歩を楽しむ人たちの明るい笑顔を眺めながら歩きます。
噴水の横ではテントを集めて「佐賀県物産展と大陶器市」が開催されていました。冷やかしに立ち寄って覗くと、地元産のみかんや、のり、寒天、銘菓が入り口に少し置かれているだけで、ほとんどのテントには名産の有田焼などの陶磁器が提示されていて、展示品を品定めする人たちで混雑しています。
桜並木の周りには所々にビニールシートを敷いて車座になったりして食べ物や、飲み物を楽しむ人たちがいます。中ほどの「時の鐘」のそばの交差点近くまで歩いて行くと、前方の人垣の中からにぎやかな音楽が聞えて来ました。、見えない人の背のむこうで大道芸人がショーを演じているのが分かります。
道を左に折れて、西郷さんの銅像に向かいます。日本芸術院の前あたりのも大道芸人の人だかりが見え、にぎやかな音が聞えてきます。
清水観音堂の横の大銀杏の木を見に立ち寄ります。毎年沢山の実を成らすその木が今年ははたしてどうなのか見たかったのです。そばによって大木を見上げると、こんもり茂った葉は緑ですが、上の方に黄色に熟した銀杏がびっしり成っているのを見つけました。
いつものように、西郷さんにご面会しに行きます。やさしい変わらぬお顔を見上げ、手を合わせます。近くの銀杏の木にも黄色くいろづいた実か沢山成っていました。
改めて気がついてみると、公園のなかに沢山あった緑色のテントの群れがどこにも見当たりません。庶民が楽しめる本来の上野公園が戻ってきたようです。

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